2月9日から3日間、JRは成田線佐原-銚子間で蒸気機関車(SL)を特別運行します。
SLが同線を走るのは44年ぶり。銚子市ではこれに合せて「銚子SLまつり」を開催し、
運行期間中は記念グッズや地元特産品を販売する「銚子駅前市場」などのイベントが行われます。
東日本大震災後の風評被害により厳しい状況が続いている房総の観光を盛り上げようと、
JR東日本千葉支社が3月まで実施している観光キャンペーンの1つとして
SLの特別運行が企画されました。
同支社によると、期間中の乗車券は完売したということですが、
沿線の住民と見物客を対象に「手を振ろうプロジェクト」を企画していて、
「SLが見えたら思いっきり手を振ったり、横断幕などを掲げたりして盛り上げてほしい」
と呼びかけているそうです。ここ香取市でも、市や町の広報誌などで告知されていたりしますね。
運行するSLは「C61形20号機」。昭和24年に製造され、
48年に引退した後は群馬県伊勢崎市内の公園に展示保存されていましたが、
復元工事を受けて平成23年6月に現役復帰し、各地のイベントなどで運転しています。
今回は「SLおいでよ銚子号」として、銚子行きはSLを先頭に、
旧型客車6両とディーゼル機関車を連結して運行。
3日間とも佐原行きは午前10時37分発
折り返しの銚子行きは午後1時53分発の予定です。
昔のようにターンテーブルがあるわけではないので、銚子から佐原にやって来る時は
ディーゼル機関車が先頭になって、客車と後ろ向きの機関車を引っ張って戻って来ます。
SLの勇壮な走る姿を撮影したい方は、佐原発の便を途中で待ち構えて写す方が
よいかと思われます。観光客や撮影者が集中する出発の佐原駅、到着の銚子駅を避けて、
佐原で前乗り一泊、ゆったりと午前中に小見川あたりまで下りながら、
午後までに路線がよく見える撮影スポットを探すとよい感じかもしれませんね。
また、時間は定められていませんが、途中で唯一、東庄町の「笹川駅」で停車します。
笹川駅では2月9日~11日の間、町の特産品を販売するイベント「天保うまいもん市場」を
開催するそうなので、こちらを楽しみながら途中の撮影スポットを探るのも楽しいかも。
午後の撮影になりますので、冬の日照でちょっと逆光気味になりますが
皆様のベストショットをお祈りいたしております。
記念入場券は1日から佐原、銚子両駅で販売開始。
9~11日はミニヘッドマークなどの記念グッズ(銚子駅)や
記念弁当(佐原駅)が販売される予定です。
SLが走るこの機会に、連休は佐原観光も盛り込んで、ぜひお立ち寄り下さい。