今、万感の想いをこめて汽笛が鳴る……。

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 これだけ前フリをしておきながら何もしないというのもなかろうと思いまして、早速本日、「SLおいでよ銚子号」の出発式を見届けてまいりました。まずは踏切を歩いて渡りながらの流し撮りで、正面から。

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 次に、回り込んでお顔を一枚。C61は小ぶりなので、煙突が丁度ホームの屋根の下に来てしまいます。なにやら煙が屋根の下に吸い込まれてホームがえらいことになってるような気が。

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 実は、十二時半に佐原に到着してから、機関車が全力で釜を焚き始めた途端、路線からちょっと離れた自宅のあたりでも、「あれっ?どこかで練炭でも燃えてるのかな?なんだキナ臭いなこりゃ」、と、石炭の燃える匂いが強く嗅ぎ取れたくらいなのです。駅に近づくにつれ、尋常ではない独特の粉っぽいような臭いで街中が満たされていました。今では滅多に嗅ぐことのない臭いなので、なんというか、それだけで異世界に来たような感覚がして楽しいですよね。北口の方にはテント村ができていて、地元物産や記念品を売る物販コーナーとイベントスペースになっていました。

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 蒸気機関車がプリマドンナなら、こっちのオレンジ色のニクい奴は名バイプレイヤー。お鼻の長いDE10ディーゼル機関車も、お馴染みのオレンジ&グレイに白のストライプが輝かんばかりに化粧直しされています。今回は脇役扱いに徹していますが、このこじんまりとした一両で後ろ向きの機関車と炭水車、客車全部を引っ張って、ここ佐原まで来てくれた力持ちさんなんですよね。意外にファンの多い車両だと聞いております。

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 陸橋の向こうからすさまじい煙と汽笛が迫ります。駅から出たばかりなので、ボイラーも全力燃焼で煙を吐き出していて、壮観です。

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 観客の前を華麗に走り抜けるC61。望遠でちょっと寄りながら写すと、車体が恐ろしいまでの放熱で大気を歪めている様が写り込んだりしていて、なかなか脈動感があります。

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 今日は初日なのでまだ人出が落ち着いていた感がありましたが、それでも機関車が佐原を出発した途端に、一斉に車に飛び乗って追走しようとした人たちの車列で、銚子に続くか細い道路である水郷ラインはあっという間に大渋滞を起こして、笹川から先に移動しきれない方が続出だったそうです。明日は人出がピークになるとも言われていますので、撮影する方も見物する方も、お互いに譲り合って、みんななかよく機関車をお迎えして下さいね。

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