淡雪のごとくなめらかな、さわら豆腐。

 佐原もやはり観光地らしい俗なところも多々ありまして、甘味処がオリジナルな商品の開発にしのぎを削っているなんていうのは、旅する側としては新たな美味珍味発見の楽しみにつながるので実に歓迎すべきことだと思います。ただ単に地名や観光名所をラベルに貼ったものから、パッケージデザインやキャラに凝ったもの、現地の名産特産を盛り込んだもの、と、旅行先では様々に楽しめるのですが、創作系の菓子店が作る、地元ゆかりのオリジナルレシピの商品というものを探してみるというのも、これまた乙なものでございましょう。

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 今回ご紹介するのは、洋菓子・和菓子両方を作ってらっしゃいますほていやさんの「さわら豆腐」というお品。旧市街にあります「蔵」支店のみでの販売で、カップに入った和風ブラマンジェをおぼろ豆腐に見立てた、といった出で立ちのもので、通りの向かいにある酒蔵にちなんで酒かす味、千葉県といえば、のピーナッツ味の2種類があります。

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 さて、実食してみますと、クリームムースのようなさらさらとした感じで、それでいて濃厚な味わいが口の奥まで香ばしく広がります。食感は軽いのですが、これ一つでメインを張れる感じ、だとでも申しましょうか。これは一度は味わってみていただきたい逸品だと思います。

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 要冷蔵の生モノなのでおみやげにするにはなかなか難しいところもあるかもしれませんが、ご心配めされるな、「蔵」店の中にはお座敷の喫茶席があります。そして、裏に抜けますとそこには本物の蔵を改造した休憩スペースが!

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 まず表の店舗でお菓子やお飲み物を買って、持ち込んで寛いでいただく空間になっておりまして、外界から切り離された静寂の中で、本格的な甘味を心ゆくまで楽しむことができるというわけ。旧市街地をご散策の際には、ぜひともお立ち寄りいただきたいスポットとしておススメいたします。

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